【コレだけはチェック!】先週あった自動車ニュース!(1月1・2週目)

新春、今年もよろしくお願いいたします!
さっそくですが、年末年始にあった自動車の気になる情報を3つピックアップしてお届します。
個人的な一言も添えていますので、参考にして頂けたら嬉しいです!

ダイキンが業界に先駆け「EV用新冷媒」量産へ


ダイキン工業は2027年に、電気自動車(EV)搭載のエアコン(空調機)向け冷媒の量産を始めます。
鹿島製作所(茨城県神栖市)にテストプラントを新設する予定。
EVはガソリン車と異なり暖房に燃焼廃熱を使えず、電気ヒーターの使用で航続距離が短くなる課題がありましたが、業界に先駆けEV用冷媒を事業化し、EVの世界的な普及を後押しするのが狙いです。

⇒EVエアコンの冷媒に関するニュースです。
エアコンの冷媒は、これまでもEVにおいて大きな課題の一つでした。
EVは、エンジン車と違い排熱を暖房に利用することができません。
モーターのみで発熱すると、電力を大量に消費してしまうため、走行距離に大きく影響がでて、冬季期間の使用に難がありました

しかし、今回ダイキンが開発した新冷媒は、低外気温での暖房性能を引き上げたのが特徴。
電力消費の大きい電気ヒーターの使用を抑えることで、EVの航続距離を概算で最大50%伸ばすことができるということなんです!
すごいですね。

もう少し詳しく説明すると、
この新冷媒は、先進国で多くの採用実績がある従来型カーエアコン用冷媒の「R1234yf」に、新規開発の冷媒「HFO1132(E)」を混合したものです。
すでに22年に国際規格のISO認証と同格の米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に「R474A」として登録されているとのこと。
さらに、この冷媒の空調能力はR1234yf単独使用と比べて40%高く、地球温暖化係数(GWP)も1未満と小さいのが強みになっています。
低毒性と微燃性に分類され、安全性にも優れている!

ダイキンは今後、海外市場への売り込みのほか、国内市販車への搭載も目指していくとのことです。
EV冷媒のメイン有力候補が登場!という感じでしょうか。
EV周辺のアイテムはまだまだこれからどうなるか分かりませんので、目が離せませんね!

ソニー・ホンダ、新ブランドは「AFEELA」(アフィーラ) プロトタイプを世界初公開


ソニーグループとホンダの共同出資会社であるソニー・ホンダモビリティ(SHM、川西泉社長)は5日、米ラスベガスで開催中のエレクトロニクス見本市「CES2023」で、新ブランド「アフィーラ」を発表し、プロトタイプを世界初公開しました。
エレクトロニクス企業と自動車メーカーによる新たなモビリティとして3年後の量産を目指す予定です。

⇒新ブランド「アフィーラ」登場です!
アフィーラには、ブランドコンセプトである「オートノミー(進化する自律性)」「オーグメンテーション(身体・時空間の拡張)」「アフィニティ(人との協調)」を実現するための最新技術が導入されています。
その一部をご紹介すると、
・フロントとリアグリル部分にある「メディアバー」(グリルに様々な情報が出る)
・ドアノブがない
(近づくと自動で扉が開く)
・コントロールパネルが巨大ディスプレイ
(アプリ化。タッチで全て操作可能)
・センサーによるAV音質の最適化(
頭の位置を感知し、最適な音量と音質を体験できる)
などなど、ここでは紹介しきれないほどの装備が満載です。

特にAVの力の入れ具合には目を見張るものがあります。
しかしこれは、ただ単に「ソニーが開発しているから」というだけではない気がします。
なぜなら、今後、モビリティ(特にEV)においては、「運転していない時にも重要な空間」になっていくと想定されているからです。
「1人の空間」や「自分だけの空間」、時には「特別な空間」というような新たな需要に対して、「快適さ」という供給は、いわば必然のものなのかなと思うんです。

車→モビリティの時代。
移動以外の価値を今後どう見出していくか、EVの可能性はまだまだこれからといった感じかもしれません。

運転支援技術が着実に進化 「レベル2」が高機能化 「ハンズオフ」など限りなくレベル3に近く


自家用車(オーナーカー)向け運転支援技術の開発が加速しています。
ホンダは、自動運転「レベル3」(特定条件下での自動運転)車両の経験を生かし、手放し状態で走る「ハンズオフ機能」を幅広く展開する方針
高価なLiDAR(ライダー、レーザースキャナー)を使わず「レベル2」(高度な運転支援)の機能を高めました。
トヨタ自動車や日産自動車、スバルなども、ハンズオフ機能をすでに実用化し、搭載車種を増やしています。
運転責任のやり取りを伴うレベル3の普及が遅れている分、レベル2の高機能化が進みそうです。

⇒自動運転技術は、日進月歩で進んでいます。
しかしながら、法整備やその責任問題についての議論はまだまだ道半ば。
自動車メーカーとしても、この辺で無用のリスクを取ることを避けている形です。
(ちなみに、現在の自動運転技術ランク分けは以下の通りです)

ホンダが21年に世界発の「レベル3」を実現していますが、そのホンダが「レベル2」機能強化の方向性を打ち出したというのは、まさに象徴的かもしれません。

佐川がドローンを使った配送システムの実用化を2025年に予定していることも考えると、陸より空の自動運転化のほうが早いかもしれませんね。
いずれにしろ、法整備も含めた早急な環境づくりが求められそうです。


というところで、今週はここまで。
また来週もお楽しみに!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA