先週の気になった自動車関連ニュース(7月4週目)
この記事は、先週あった自動車関連ニュースの中から、僕が独断と偏見でチョイスしたものに、一言添えてご紹介しているものです。
もし文中に、不快な表現がありましたらすみません。
リケンと日本ピストンリング、経営統合に合意 エンジン事業縮小に危機感
ピストンリング大手のリケンと、同じくピストンリングやバルブシート、カムシャフトなどを手がける日本ピストンリングは27日、経営統合することで基本合意したと発表しました。
電気自動車(EV)シフトが加速する中、事業縮小が避けられないエンジン部品メーカー同士が経営統合し、経営資源を有効活用して生き残りを目指します。
2023年4月に持株会社方式で経営統合する予定で、合併後の新社名は「リケンNPR」となる予定です。
⇒リケンの主力取引先はホンダ、ピストンリングの主力取引先はトヨタです。
このいわばライバル関係の両社が統合するということで、内燃機関メーカーがいかにEVに対して危機感をもっているかが分かります。
また、EVシフトを理由に、内燃機関向け部品を主力とするサプライヤー大手が経営統合するのは初めてとのことです。
この統合の中でリケンの社長は、「同じ商品を開発しているので、効率化でき、生き残りやすくなる」と語っていました。
確かにその通りだと思いました。
競合だからといって、同じような商品・業務を重複して行っているのは、社会全体から見るとロスになります。
逆に、その同じようなことを一緒に取り組めれば、その進化、改善は大幅に前に進むこともあり得ます。
内燃機関だけの話ではなく、同じようなことが自分の業界にもないかと、一度考えてみる余地はあるかもしれません。
進化続けるヘッドランプ ADASや自動運転に対応 コミュニケーション機能も
ヘッドランプの進化は明るさの追求だけにとどまらず、さらなる視認性の向上、ADASや自動運転にも対応した技術開発が続けられています。
視認性向上では、「ADB(アダプティブドライビングビーム)」の採用が加速。
より遠方を照らせるハイビーム(走行用前照灯)の配光パターンを自動制御し、先行車や対向車、歩行者にまぶしさを与えることなく、常にハイビームでの走行を可能にする機能で、ランプメーカー各社がLEDヘッドランプとともに搭載の拡大を進めているところです。
配光パターンを決める手法はランプメーカーが独自技術を展開していて、小糸製作所はディスク型のミラーを高速回転させる「ブレードスキャン」で照射エリアの数や位置、幅をきめ細かく制御。
スタンレー電気は液晶デバイス(LCD)を利用して、細かく分割した高解像度な光を作り出しています。
仏ヴァレオグループの市光工業は、数万ピクセルに分割された照射範囲一つ一つを個別に制御する「HDライティング」を開発。
ハイビームでは、対向車や先行車を照らす範囲を必要最低限に遮光することで、幻惑を防ぎながら、従来のハイビーム時と同等の光量を保ち運転することが可能となります。
一方、ロービームでは、路面に線や記号を照射してドライバーにレーンガイドやナビゲーションといった情報を表示、運転を支援します。
また、ヘッドランプそのものではないですが、車両周辺の歩行者やバイク、自転車などに車の動きを伝えるプロジェクション技術「ニアフィールドプロジェクション」の開発も続けられています。
最後に、自動運転を見据えた技術開発。
ヘッドランプの光を活用し、路面に自車が進む方向を示す図柄を投映するなどのコミュニケーションランプ機能はこの一環。
自動運転車の周囲にいる車両や歩行者などに注意喚起を行うだけでなく、車と歩行者との意思疎通を可能にすることで、安全・安心な自動運転社会の実現に「光」で貢献しています。
⇒ヘッドライトの特集があったので、そこからいくつか抜粋してみました。
LED化、視認性の向上、コミュニケーション機能など、多くの進化を経て、今ではたんなる光の照射装置ではなく、EV化や自動運転にも欠くことのできないシステムの一つになっています。
その分、値段も高くなっていますけれど><。
今後、ますます部品としての重要性は増していきそうです。
中国・BYD、日本の乗用車市場へ参入 2023年からEV3車種を順次投入 正規代理店を2025年までに100拠点
中国・比亜迪(BYD)の日本法人ビーワイディージャパンは21日、日本の乗用車市場に参入し、2023年1月から電気自動車(EV)3車種を順次発売すると発表しました。
25年までに全国で正規代理店100拠点の店舗網を構築し、乗用車の販売やアフターサービスを提供します。
オフラインでの販売・サービスを軸に事業展開することで、ディーラー店舗での購入体験になじみのある日本の自動車ユーザーを取り込む戦略です。
⇒初の量販車として発売予定のSUVタイプEV「アット3」は、最長航続距離485㌔㍍(WLTCモード)を確保し、モーター出力やボディーサイズは日産自動車「アリア」やトヨタ自動車「bZ4X」、スバル「ソルテラ」などに近いモデルになる予定です。
その辺の日本車が競合となることが想定されますが、「手に届きやすい価格で提供する」(劉社長)と価格訴求力を確保して差別化していく方針で、かなり価格的には安くだしてくるのでは?と勝手に想像しています。
中国での販売価格は、290万~350万円ほど。
日産のアリアが539万円~なので、補助金対象となれば、グッと庶民価格になる予感。
要チェックです!
今回は以上です!
今週も頑張っていきましょう!