【コレだけはチェック！】先週あった自動車ニュース！（7月1週目）

「あー先週忙しくて、あまり情報追えてないや」という方も、これさえ見ておけば大丈夫！
とまではいきませんが、自動車の気になる情報を3つピックアップしてお届します。
個人的な一言も添えていますので、参考にして頂けたら嬉しいです！

軽自動車の保険料率、2025年1月から7段階に

軽自動車（自家用）の自動車保険の保険料が２０２５年１月から変わります。
現在はリスクに応じて３段階になっている保険料率が７段階に。
最大と最小の差もこれまでの１・２倍から約１・７倍に広がるため、車種によって従来よりも保険料が高くなる場合と、安くなる場合が出てきそうです。

⇒軽自動車の保険料の話です。
現在は新車販売の４割、保有台数の3割が軽自動車なので、結構大きいインパクトがありそうです。

この背景には、車の先進機器搭載があります。
今回追加される「よりリスクの低い」クラスに該当するのは、自動停止システムとか急発進抑制システムなどを備えた軽自動車。
これらの装備が、実際に事故抑制に効果的だとの検証結果が出たためなんですよね。
先端技術が実際の保険料率にも反映されるということで、良い傾向なのかなと思っています。

逆に高年式車にずっと乗り続けている人は、保険料率が上がります。
軽自動車税等も古い車の税率は高いですし、買い替えを促す意味でも、このような取り組みがどんどん進んでくるといいですね！

自動車メーカー、国内でも値上げラッシュ

自動車メーカー各社が国内で相次ぎ値上げに踏み切っています。
一部改良や全面改良時のほか、装備の変更を伴わない値上げも増えてきました。
サプライチェーン（供給網）全体にわたる原材料やエネルギーコストの上昇を吸収しつつ、カーボンニュートラル（温室効果ガス排出実質ゼロ）投資や中小サプライヤーの賃上げ原資を確保するためです。
すでに昨年から海外市場で値上げに踏み切ったメーカーも多いですが、この波が国内市場にも及んできた形。
メーカー首脳は「メーカー、仕入れ先、お客さまのそれぞれで分担するしかない」と話しています。

⇒各社値上げになってきました。
ホンダは「フィット」や「ヴェゼル」など６車種を値上げ。
実はこのフィットやヴェゼルは、４月に値上げしたばかりなんですよね。

また日産自動車も、主力ＳＵＶ「エクストレイル」や小型ＳＵＶ「キックス」などの価格を４月に改定しています。
電気自動車も「サクラ」や「リーフ」などを昨年末に値上げしたばかりです。

ダイハツも「ハイゼットカーゴ」などの軽商用車で７月生産分から商品改良を伴わない値上げを年内にも実施する予定。
そのほか三菱自動車も「デリカＤ：２」を、マツダも「マツダ３」を値上げし、今後はトヨタも値上げを検討中とのことです。

物の値段が上がり⇒給与が上がり⇒景気が好循環、ということであれば歓迎なのですが、中小企業ではまだまだ賃金上昇が物価上昇を超えていないというのが実情ではないでしょうか。
ガソリン等の外的物価上昇要因も多分にある中、生活苦に結び付くような値上げは正直厳しいところもありますねー。

ホンダ、系列サプライヤーの八千代工業をインド部品大手マザーサン子会社に売却

ホンダは7月3日、連結子会社の八千代工業の株式をインドの自動車部品大手マザーサンの子会社に売却すると発表しました。
10月に株式公開買い付け（TOB）を開始し、八千代の株式の81.0％をマザーサン子会社で樹脂部品に強いSMRCオートモーティブホールディングス（HD）が取得するとともに、残りの19％をホンダが保有します。
電動化などで八千代が主力とする燃料タンク事業が先細りする中、ホンダは八千代の成長事業である樹脂部品でのシナジーが見込める再編を取り持つことで、事業存続や成長につなげる狙いのようです。

⇒EV時代を見据えた事業再編が進んでいます。

今回の売却先であるSMRCオートモーティブHDは、オランダにある樹脂部品メーカー。
インドの自動車部品大手マザーサンの子会社で、欧州やインドなどの自動車メーカーと多く取引をしています。
今回の売却で、日本や米国、中国などでの事業基盤がある八千代と樹脂部品でのシナジーを期待しています。

一方、ホンダは資金調達をしつつ、EV事業へ集中する体制を取っていくようです。
ただ、この八千代の二輪車部門はホンダが引き継ぐとのことで、さすが二輪車へのこだわりは強いなーと勝手に思いました。

今後、このようなM＆Aや事業統合が加速していくと思います。
「あれ？ここの会社、もうアレ取り扱ってないの！？」なんていうのも、日常茶飯事になるかもです。

というところで今週は以上です！
また来週をお楽しみ！